履歴書・職務経歴書に休職歴は記載する?休職した人の書類の書き方

「休職したことを履歴書や職務経歴書に書かなければいけないの?」

「隠したい場合はどのような書き方をするの?」

と思っていませんか?

こちらの記事を読んでいただくと「休職は隠しても大丈夫」だとわかるようになっています。

実は私も半年仕事を休職し、退職した後、転職活動を行いました。
休職の原因が職場が合わないことによる適応障害だった為、休職を隠して転職活動を行い、希望の仕事に就くことができています。
実際の経験から、「転職活動で休職は告げなくても良いこと」「履歴書、職務経歴書の書き方」をご紹介していきます。
記事を読んでいただくと、転職に対する不安が少しは和らぐはずです。
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休職したことを履歴書・職務経歴書に記載するかどうか

休職

まずは、休職したことを履歴書や職務経歴書といった選考書類に記載するかどうかについてご紹介していきます。

休職したと記載する義務はない

実は、休職した事実を履歴書や職務経歴書に記載する義務はありません。

なぜなら、履歴書や職務経歴書について定められている法律がないからです。

その為、履歴書や職務経歴書に休職した事実を書かなくても法律で罰せられることは一切ありません。

極端な話、履歴書や職務経歴書に嘘を書いたとしても、法律で罰せられることはないのです。

しかし、嘘を書いて入社したとしても結局困るのは自分ですし、解雇される理由にはなるので経歴書には事実だけを書きましょう。

「そもそも,『履歴書』という書類については、なんら法律上の定めはありません。記載内容などについても、規定はありませんので、法律上『記載しなければならない事実』というものは存在しません。また、会社に入社するにあたって、採用希望者が事前に自発的に告知しなければならない事実、というものも、法律上も判例上も特に存在しません。
したがって、特定の事実を書かないことが、なんらかの法律違反・義務違反となることは原則としてないといえます」

もちろん、履歴書に虚偽の事実を書くことはいけません。例えば大学を中退してしまったのに卒業したと記載したり、入社したことのない企業名を記載したりすれば、虚偽が発覚した場合には解雇等の懲戒処分の対象になることはあり得ます。


引用元:うつで「休職」、交通死亡事故で「罰金刑」…転職活動の履歴書で書かないとダメ?(弁護士ドットコムニュース)

休職を記載するかどうかは自己判断ですがおすすめしません。

休職したことを記載して転職活動を行うかどうかは自分次第です。

なぜなら、休職歴を記載する義務はないので、書いても書かなくても良いからです。

私自身、休職歴を書かずに隠して転職活動を行いましたが、なぜだと思いますか?

理由は、一度休職を明かして転職活動をしたら全く選考に通らなかったからです。

参考記事:転職活動中に休職がばれて失敗した話〈失敗してもやり直し可能〉

休職理由にもよりますが、休職歴が書かれた経歴書は、書類選考で通りにくくなります。

企業は「長く働いて会社に貢献してくれる人材を採用したい!」と考えるのが一般的です。

残念ながら休職経験があると、「また休職してすぐに辞めるかもしれない」と捉えられ、避けられる傾向にあります。

休職経験者をサポートしてくれる会社を探したい!など、どうしても休職を明かす必要がある以外は、休職は隠して転職活動した方が良いです。

休職を隠してしまえば、他の候補者と同じ土台で選考してもらうことができます。

関連記事:休職したことは隠してもばれる?転職活動でばれない方法をご紹介

休職経験者の履歴書、職務経歴書の書き方

書き方

それでは、休職を隠して転職をしたい人用にどのように履歴書、職務経歴書を書くかをご紹介していきます。

履歴書

まず履歴書は、インターネットにある無料で利用できるフォーマットを使ったり、手書き用の履歴書を購入して作成します。

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企業から指示がない限り、手書きじゃなく、パソコンで作成したもので大丈夫です。

履歴書の項目に従って、学歴や職歴を記載していきますが、休職した会社については休職期間も在籍期間として換算します。

例えば、2015年4月入社、2018年6月~2018年12月に休職、2018年12月末に退社の場合、2015年4月~2018年12月まで在籍していたことになります。

【記載例】

2015年  4月  ○×株式会社 入社

2018年12月  ○× 株式会社 退社

※休職のことは一切触れず、「退社日まで普通に働いてました」風にしれっと書きましょう。

所属部署や詳しい仕事内容は職務経歴書に記載すれば良いので、履歴書には入社、退社した年、会社名が分かればOKです。

職務経歴書

職務経歴書も、インターネットにある無料で利用できるフォーマットを使ったり、手書き用の職務経歴書を購入して作成します。

こちらも企業から指示がない限り、手書きじゃなく、パソコンで作成したもので大丈夫です。

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職務経歴書は主に「所属部署」「所属期間」「担当業務」を記載していきます。

休職期間中、人事部に所属となっている場合もありますが、記載しません。

急に数か月だけ人事部に異動していたことで、休職がばれる可能性があるからです。

休職前に所属していた部署にそのままいたように記載していきます。

業務内容も、休職前に担当していた業務を記載します。

【記載例】2018年6月~12月に休職した場合

2015年4月~2017年9月  関東第一営業部所属
<担当業務>
~~~~~

2017年10月~2018年12月  東京第二営業部所属
<担当業務>
※2017年10月~2018年5月までの業務内容を記載します。

休職歴を記載したい場合

おすすめはしませんが、休職歴を履歴書や職務経歴書に記載したい場合についてもご紹介しておきます。

記載する内容は

・休職期間

・休職理由

・現在の状況

の3点です。

【記載例】

・2018年6月~12月  介護の為休職(現在は施設入所により介護の必要なし)

・2019年5月~6月  腹膜炎の手術の為休職(現在は完治しており、再発の可能性もありません)

 

書く場所については特に規定はありませんので、わかりやすい場所に記載しておくのが良いと思います。

履歴書

・学歴、職歴を書く欄の一番下に備考として記載する。

・本人希望欄の最後に備考として記載する。

職務経歴書

・休職した会社の職務経歴の最後に備考として記載する。

・職務経歴書の一番最後に備考として記載する。

このような場所に記載するのがわかりやすいです。

どうしても休職歴を記載したい場合は、転職先では休職する可能性がないことも同時に記載しておくことをおすすめします。

企業が一番心配する「自社に入社して、また休職しないか?」という部分を少しでも和らげる為です。

まとめ

ノート

休職した場合の履歴書、職務経歴書の扱い方についてご紹介しました。

履歴書や職務経歴書に休職歴を書かなくても罪には問われません。

休職していたことがわかると途端に選考に通過しなくなる為、休職は隠して転職活動する方がおすすめです。

しっかり隠し通すことができれば、他の候補者と同じように選考してもらえるので不利にはなりません。

私自身も休職を隠し通して、希望の仕事に就くことができました。

休職したとしても必ず転職はできますので、諦めないでほしいなと願っています。

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