休職したことが転職活動中にばれたらどうしよう…。
色々なリスクを考えてしまい不安になりますよね。
実は私、転職活動中に休職していたことがばれてしまう、という失敗をしています。
結果的には転職活動は成功し、希望の会社へ入社することができたのですが、休職がばれてすぐは転職活動が滞った時期がありました。
こちらの記事では休職していたことがばれた状況やその後の流れについて詳しく記載して行きます。
スポンサーリンク
休職したことがばれた経緯
まず、私の休職について少しお話しておくと、
第2新卒として入社した広告系の会社が合わず、体調を崩し適応障害と診断されました。
会社の規定で最大6か月休職できたので、6か月まるまる休職したのち復職できずに退社。
その後2か月程自宅療養し、転職活動を開始しました。
転職活動の期間は3か月程。
初めは休職していたことを隠して転職活動していましたが、活動開始1か月目で休職していたことがばれてしまいました。
それでは休職がばれてしまった経緯について時系列を追って紹介していきます。
転職活動開始
転職活動は人材紹介サービスや転職サイトへの登録からはじまりました。
登録の際、休職したことは経歴には記載しませんでした。
人材紹介サービスとの面談においても休職した経験を話していません。
休職したことがわかってしまうと、選考に通りにくくなると知っていたからです。
というのも、人材派遣会社の営業として働いていた時、派遣するスタッフの選考もしていました。
選考の際、休職経験がある派遣スタッフは避けていたのです。
なぜなら、就業中に休職の理由となった病気が再発し、すぐに辞めてしまう可能性があるから。
休職経験がないスタッフと比べると、やはりリスクがあると判断していたのです。
(今までは休職経験者を不採用としていたにも関わらず、いざ自分がその立場になったら隠そうとするのは卑怯だとは思うのですが…)
そんな経験もあり、休職したことを開示することで転職活動が難航すると考え、隠し通そうと決めました。
また、休職した事実を隠し通すことが法的に問題ないかどうかは調べまくりました。
参考にしたのは
弁護士ドットコムという読者の質問に弁護士が法的な観点から回答してくれるサイトです。
一番参考になった質疑応答がこちら
休職者からの質問
現在就業中ですが、抑うつ症状の為、休職中です。
医者からは、1ヵ月後より就業可能との診断を貰っています。
しかし復職は考えていなくて、転職活動を始めたいと思っています。
質問としては、、、
１、転職先には、転職活動の際の面接や履歴書などに、休職の事実や求職理由などを
伝えたうえで、転職活動をしなければいけないでしょうか?
２、もし、休職の事実や理由を伝えないで転職した場合、その後にその事実が判明した場合は、
なにかペナルティがあるでしょうか?
弁護士ドットコム「転職の際、現職の休職の事実と理由を報告すべきか」
弁護士からの回答
１、転職先には、転職活動の際の面接や履歴書などに、休職の事実や求職理由などを伝えたうえで、転職活動をしなければいけないでしょうか?
↑
特にそのような事実の有無を聞かれてないのであれば、黙っていても問題ないかと思われます。
２、もし、休職の事実や理由を伝えないで転職した場合、その後にその事実が判明した場合は、なにかペナルティがあるでしょうか?
↑
そのような事実の有無を聞かれたにもかかわらず黙っていたり虚偽の申告をした場合には、転職先から懲戒処分を受ける可能性はあるでしょう。また、聞かれなかったために黙っていた場合でも、判明後一方的に懲戒してくる可能性もあるかと思われます。
もっとも、後者の場合は懲戒自体が不当である可能性が高いかと思われます。また、懲戒が認められる場合であっても、その懲戒が、懲戒に係る労働者の行為の性質及び態様その他の事情に照らして、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、労働契約法15条により無効となります。
（懲戒）
第十五条 使用者が労働者を懲戒することができる場合において、当該懲戒が、当該懲戒に係る労働者の行為の性質及び態様その他の事情に照らして、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、当該懲戒は、無効とする。
弁護士ドットコム「転職の際、現職の休職の事実と理由を報告すべきか」
弁護士からの回答を見て、嘘を付いて虚偽の回答さえしなれば大丈夫。ばれないよう対策をすれば黙っていても問題ない！と安心して転職活動を進めることにしました。
面接でばれる
人材紹介サービスに紹介された求人に応募し、書類選考が通りました。
広告系の会社で休職したにも関わらず、なぜかまた広告系の会社に応募してしまったのです。
「やっぱり応募しなければ良かったな～」と思いながら面接へ。
これまでの学歴や職歴について一通り聞かれた後、最後にいくつか確認事項の質問がありました。
入社後の給与に同意できるか、残業はできるか、といった確認事項に続き
「休職したことはありますか？」
と質問されてしまったのです。
一瞬驚き、回答迷ったものの、嘘を付いてはいけない、虚偽の回答をしてはいけないと思い、
「あります」と答えることにしました。
担当者の表情が少し変わり、休職理由、いつ、どれくらいの期間休職したか、完治しているかについて質問されます。
全て正直に話し、「完治した為、転職活動をしています。」と答えて、面接は終了しました。
今思うと、やはり休職のことは正直に話さずに面接を終え、自分から選考辞退すれば良かったと後悔しています。
人材紹介会社のエージェントに相談
面接終了後、真っ先にしたことは人材紹介サービスの担当者への電話です。
人材紹介サービスの担当者には休職したことを隠していたので、企業側から休職の話が伝わることを避ける為でした。
人材紹介サービス会社は面接後に必ず企業と連絡を取り、面接状況のヒアリングを行います。
この時に休職した事実が伝わってしまうより、自ら人材紹介サービスの会社に事実を伝える方がまだマシだと考えた為です。
電話で「面接中に休職に関する質問があり、休職していたと答えたがどうすればよいか」と相談しました。
担当者は少し驚きながらも、「休職していたことを経歴書に書かなければならない」と告げるのみで怒ったりすることはありませんでした。
私の言い分としては
・履歴書や職務経歴書に休職していたことを記載すると書類選考が通らなくなるので記載したくない。
・経歴書に嘘を書くのは問題だが、記載をしないだけであれば法的には問題ない。
という内容を主張しましたが、人材紹介会社の言い分は
・休職も立派な経歴。経歴を全て正しく記載しないと虚偽の経歴書になる。
・休職と書くことで書類選考に通らなくなるのは仕方がない。休職経験があっても採用してくれる企業を探すしかない。
との主張でした。
何度か反論してみましたが、人材紹介会社側は一切主張を崩さず、「休職の事実を経歴書に記載する以外方法はない」という姿勢です。
これ以上反論しても無駄だと判断し、経歴書に休職した期間を記載することを承諾することになりました。
たしかに、人材紹介会社の立場で考えると、当たり前の主張です。
人材紹介会社は人を紹介して企業からお金をもらいます。
休職していた事実を隠して紹介したとわかったら、責任を取るのは人材紹介会社です。
内定の取り消しや紹介料の返金、企業との信頼も無くなってしまうので、今回の対応は企業として正しい判断だと言えるでしょう。
経歴書に休職を記載した後どうなったか
休職したことがばれてしまった経緯をご紹介しました。
続いて経歴書に休職を記載した後どうなったかについてご紹介していきます。
履歴書に休職歴記載
人材紹介サービスの経歴書に6ヶ月休職していた事実が記載されました。
今後この人材紹介サービスを使って書類選考を出す企業には6か月休職していたことが最初からわかります。
人材紹介会社の対応としては、
・現時点で書類選考中の会社には追加情報として休職歴が伝えられ、それを加味した上で書類選考を実施するよう連絡
・書類選考を通過した会社には休職していたことがわかったが、それでも選考するかどうか確認
の2点が実施されました。
不採用が続く
書類選考を通過していた2社には一応1次選考を実施してもらいましたが、不採用となりました。
もちろん企業から「休職が理由で不採用です。」とは言えないので、「条件が合わなかった」「他に良い人がいた」という休職とは関係ない理由を伝えられています。
そして休職歴を経歴書に記載してから、一切書類選考が通過しなくなってしまいました。
原因の一つに、私の職歴や希望職種にも問題があったと考えています。
今回私が希望していた職種は「人事」または「事務」の職種でした。
しかし今までの経験はというと、「派遣営業」、「広告営業」と全く関係ない職種。
未経験職種を希望＆休職経験があるということで企業側がリスクが大きいと判断したと考えられます。
もし自分の経験職種で応募していた場合は、休職経験があまりネックにならなかったかもしれません。
実際に、休職歴を記載した後も、人材関連会社の営業職求人について面接確約オファーを何度ももらっています。
人材紹介会社を変えて転職を仕切り直す
メインで利用していた人材紹介サービスで休職がばれ、書類選考が通らなくなってしまったので、転職活動の仕切り直しが必要でした。
また、人材紹介サービスだけでは、希望していた人事職の紹介求人が少なかったため、求人サイトをメインで使うことに。
やはり休職歴を記載してしまうと書類選考に通りにくくなるからです。
結果として3か月間の転職活動で100社以上書類選考に応募し、20社面接を受け、希望の会社に内定をもらった為、転職活動を終えることができました。
休職がばれても転職はやり直せる！
転職活動中に休職したことがばれたらどうなるかについてご紹介しました。
ばれた瞬間、しばらく転職活動が上手くいかなくなった時は本当に焦りましたし、素直に答えてしまった自分を恨みました。
しかし、転職する手段は1つだけではありません。
人材紹介のエージェントも沢山ありますし、求人サイトだってあります。
1つ失敗してしまっても、また別のところで転職活動を仕切り直せばよいだけです。
最近は個人情報の取り扱いがかなり厳しいので、人材紹介会社同士が休職情報をやり取りする、なんてことは絶対にありません。
安心して別の人材紹介会社を使いましょう。
おすすめの人材紹介サービスはこちら
・担当エージェントがとっても丁寧にサポートしてくれる！転職初挑戦の方におすすめなのは→→
マイナビエージェント※
マイナビのプロモーションを含みます。
