賃貸物件で困るのが、時計やカレンダーなど壁に物をかける時。
壁に傷を付けたくない時に便利なのが「はがせるフック」ですが、環境によってすぐはがれてしまうのが難点です。
私も、はがせるフックで取り付けた時計が2度も落下し、結局壁と床に傷を作ってしまったこともありました…。
こちらの記事では、「しっかり物がかけられて、壁の傷が目立たないフック」を徹底調査しています。
はがせるフックで壁に掛けた物が落ちた経験のある方、必見です!
比較するフックをご紹介
今回は、ネットで「傷が付きにくい フック」で検索に上がってきた商品5つを全て購入し、一つずつ検証していきます。
①穴の目立たないピンフック
レック株式会社の「穴の目立たないピンフック」です。
耐荷重は1kgと2kgのラインナップがあり、今回は2kgタイプを購入。
針も細く、様々な商品を扱っているレックの商品なので、期待大です。
②ハイパーフック かけまくり メタルフックS
東洋工芸のハイパーフックかけまくりです。
耐荷重は3kg、7kgから選べます。今回は3kgを購入。
超強力石こう画びょうでありながら、ヌキ跡が小さいとのこと。
見た目には針がかなり太く見えるので、実際ヌキ跡が小さいのか気になるところです。
③マジッククロス8 Jフックシングル
日軽産業のマジッククロス8 Jフックシングルです。
耐荷重のラインナップがかなり充実しており、5kg、6kg、7kg、11kgから選べます。
今回は7kgを購入しました。
長めの細い釘3本で固定するタイプなのでかなり頑丈そうです。
壁に傷が残るかどうか気になります。
④キズが超小さいフック
ウエルスジャパンのキズが超小さいフックです。
後述する、ホチキスで固定するタイプで最も有名な「壁美人」より価格の安い商品となっています。
同じような性能だったら安いものの方が良いな~と期待し購入しました。
⑤壁美人 時計フック
若林製作所の壁美人 時計フック(白)です。
耐荷重は5kg。
壁美人は形、耐荷重ともにラインナップが多く用途に沿って選べます。
今回は時計フックタイプを購入。
専用のホッチキス針で固定するタイプのフックで、取り外した後の針の穴が目立たないとのこと。
「壁に傷が付かないフック」で調べると必ず出てくる壁美人。期待大です。
各フックの取り付け
それでは5種類のフックを横一列に取り付けていきます。
取り付け易いかどうかも重要なポイントです。
①穴の目立たないピンフック
取り付け方はパッケージの裏に記載されています。
まずはストッパーを付けたまま壁に押し込みます。
最後にストッパーを外し、最後まで押し込み壁に固定していきます。
どのフックにも共通しますが、壁の硬い部分に当たってしまうと、なかなか針が入っていきません。
私も場所選択を失敗し、素手では押し込むことができなかった為、トンカチを使用しました。
壁の薄い部分であれば素手でも簡単に押し込むことができたので、取り付けも簡単です。
②ハイパーフック かけまくり メタルフックS
パッケージの裏に取り付け方が記載してあります。
まずはメタルフックとピン部分を組み合わせて、壁に押し込んでいきます。
付属のハイパーエイドと呼ばれるプラスチックを使うと押し込み易いです。
なんとかトンカチを使わず素手で押し込むことはできましたが、メタルフックが固定されておらずプラプラ動きます。
③マジッククロス8 Jフックシングル
まずはパッケージ裏の説明書きです。
まずはシールをはがしてピン部分にフック部分を装着。コインを使って壁に押し込んでいきます。
トンカチを使わなくてもコインだけでピンを押し込むことができます。
3本全部最後までピンを押し込んだらキャップをして完成です。
この中だと、一番ネジさしてます!感はすごいです。
④キズが超小さいフック
パッケージの裏側に取り付け方が書いてあります。
ホチキスで止めるタイプのフックを使うために必須なのが、180度開くホチキス!
私の持っているホチキスは開かないタイプだったので、新たに購入しました。
ダイソーの「まわるホチキス」が180度開くタイプでした。
ネットでも200円台で売っているので、わざわざダイソーまで探しに行かなくても良かったかもしれません。
あまり遠慮せず一気に打ち込んだ方が上手くいきます。
8か所ホチキスを打ち込んで、ふたを閉じたら完成です。
一番手前の1本は少し失敗して浮いてしまってますが、他の針がしっかり刺さっているので良しとしました。
7本でもしっかり留まっている感じはあります。
⑤壁美人 時計フック
続いて同じくホチキスで固定するタイプをもう一種類。
壁美人はパッケージではなく、紙の説明書が1枚入っています。
最初はコツを掴むのが難しいかもしれませんが何度か打つと慣れてきます。
一つの穴に対し、3つずつ針を打ち込んでいきます。
全部で9針打ち終わったら完成です。
カバーは別売りの為、こちらが完成形となります。
そして5種類全て取り付けが完了しました!
重量耐久比較
今回は「壁の穴が目立たないフック」がテーマですが、フックとしてちゃんと役割を果たせるかどうかも試してみました。
壁の穴が目立たなくても引っかけた物が落ちてしまうようでは使い物にならないですからね。
今回使用したフックの中で最も耐久重量が低いものが「2kg」だったので、500mlペットボトル3本(約1600g)で検証します。
まずはピンやネジ系の3種類から。
①穴の目立たないピンフック
②ハイパーフックかけまくり
③マジッククロス8 Jフックシングル
④キズが超小さいフック
⑤壁美人
数分間のチェックではありましたが、結果全て問題なくかけることができました。
これがはがせるフックだったら恐らく落ちていただろうなと思います。
フック取り外し 穴は目立つのか?
耐荷重のチェックも済んだので、早速フックを取り外します!
①穴の目立たないピンフック
まず、取り外し方はそのままフックを引っこ抜くだけ。
そして、気になる壁のキズは…
少し凹凸のある壁紙のおかげもありますが、そこまで大きく目立たない!
感覚的には画びょうの針より小さいような印象です。
②ハイパーフックかけまくり
続いて針が割と大きかったハイパーフックかけまくり。
取り外し方は、付属のハイパーエイドと呼ばれるプラスチックでてこのように抜きます。
そして壁のキズは…
う~ん。結構大きな穴が開いたなぁ、という感じです。
パッケージ裏の説明書きには「抜いた後は、小さな針の跡しか残りません」とありますが、どう見ても「小さな針の跡」ではないような…。
元々針が太目だったので、あまり期待はしていませんでしたが、やっぱりな…という印象でした。
③マジッククロス8 Jフックシングル
そして、思いっきりネジを壁に打ち込んだマジッククロス。
取り付け時はコインだけで装着できましたが、取り外しの際にはネジを引っこ抜くペンチが必要になります。
するするっと簡単に抜けるので、力は必要ないです。
気になる壁のキズは…
う~ん。ネジを打ち込んだにしてはキズが小さいような気はしますが…。
取り付け、取り外し方に問題があったのか、一部壁紙がめくれ上がってしまいました。
穴が開いた感はあるので、全く目立たない、というわけではなかったです。
④キズが超小さいフック
続いてホチキスタイプの「キズが超小さいフック」。
取り外しは、ホチキスのツメ部分で一つずつ針を取っていきます。
そして、傷跡は…
さすがホチキスの針!かなり傷跡が小さいです!
近くに寄ってようやくわかる程度なので、全く気になりません。
⑤壁美人
そして最後は壁美人。
取り外し方は同じくホチキスのツメ部分で一つずつ取り外していきます。
大体予想はできますが、傷跡は…
④キズが超小さいフックと同じく、ほぼほぼ目立ちません。
目を凝らしてようやく見つけられる程度の傷しかつきませんでした。
まとめ
5つのフックの取り外し跡の写真を見比べてみます。
①穴の目立たないピンフック、④キズが超小さいフック、⑤壁美人がほとんど傷跡が目立たないのに対して、②ハイパーフックかけまくり、③マジッククロス8 Jフックシングルは傷跡が目立ってしまうことがわかりました。
①穴の目立たないピンフックとホチキスタイプを比較すると、ホチキスタイプの方が穴は目立ちにくいです。
ホチキスタイプは何本も針を打ち込む必要があるので、少し手間はかかってしまうかもしれません。
簡単に傷跡の目立たないフックを使いたい場合は、①穴の目立たないピンフックがおすすめです!
ホチキスタイプは2種類比較してみましたが、何を引っかけるかによっておすすめが変わります。
④キズが超小さいフックはフック部分が太いので、小さい穴のカレンダーは引っかけることができません。
カレンダーを引っかける用のフックは⑤壁美人がおすすめです。
ただ、⑤壁美人の方が倍以上高いので、サイズさえ合えば④キズが超小さいフックをおすすめします!
こちらの記事が参考となって、賃貸でも壁面装飾を楽しんでいただけたら嬉しいです!