「1時間でわかるWebライティング」今後意識したいポイントと感想

クラウドワークスでライターの仕事を始める際に勉強した「1時間でわかる Webライティング」。

初めてWebライティングを学ぶ方におすすめの本です。

1時間でわかる Webライティング」を読んで、今後意識していきたいと感じたポイントをまとめていきます。

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読みやすい文を書く

まずは文章を書くにあたり、読みやすい文を書くための注意点やテクニックが記載されています。

その中でも知らなかったこと、今後意識したいことをまとめていきます。

導入文

導入文は、記事を開いて最初に読者が目にする部分。

ここで「何か違う」「読みたくない」と感じさせてしまうと、記事を最後まで読むことなく読者はページから離脱します。

すぐに離脱してしまう記事の特徴として以下の内容があげられています。

・大量の文章がずらりと並んでいて、読む気が失せた

・初めて見る用語(カタカナ略語)が多く、頭に入ってこなかった

・単調な文が続き、読みにくかった


スピードマスター 1時間でわかる Webライティング」より引用

この特徴を見て少しギクッとしました。

アイコン
文章がずらーっと並んでいたり、単調な文を並べてしまっている気がする…。

第一印象が大事で、その後読み進めてもらえるかどうかが決まる部分とは知っていました。

しかし、具体的にダメなパターンを見ると、自分も該当している部分があるなと気付くことができます。

記事本文で使えるテクニック

読みやすい文章にする為の具体的なテクニックです。

その中で特に参考となったポイントは3つ。

①適度に空白行を入れる

②漢字、ひらがな、カタカナを使い分ける

③体言止めを有効に使う

 

一つずつポイントを解説していきます。

①適度に空白行を入れる

空白がなくズラーっと文章が並んでいると、どんなに良い内容でも読む気をなくしてしまいます。

話題が切り替わる部分で空白行を使用するだけで、読みやすくなり、話の転換点を読み手に示すことができます。

②漢字、ひらがな、カタカナを使い分ける

今まではなんとなく漢字を使ったり、ひらがなを使ったりしていましたが、意図を持って使い分けることが大事です。

漢字 ひらがな カタカナ
メリット 1文字ずつに意味があり、読みやすく伝わりやすい どの年齢層にも読みやすい文章になる 新しさやスマートな印象を与える
デメリット 読みにくい感じを使ったり多用したりすると、難しい印象を与える 幼い印象を与える 頭に入りにくく、記憶に残らない場合がある

スピードマスター 1時間でわかる Webライティング」より引用

漢字では重厚感を表現、ひらがなで軽い印象になり、カタカナではキャッチーになります。

1つの記事の中でひらがなを使っていたり、カタカナを使っていたり、と表記がゆれないように、チェックリストを作るのもおすすめです。

③体言止めを有効に使う

今まではなんとなく、語尾が連続しないようにする為に使っていた体言止め。

メリットとデメリットを意識して、有効な場面で使っていきたいと感じました。

メリットは、「上手に使うことで、文章にリズムが生まれる」「体言止めにした部分を協調することができる」ことだ。

デメリットは、「多用すると、投げやりで冷たい印象を与える」「丁寧さに欠ける文章となる」ことだ。


スピードマスター 1時間でわかる Webライティング」より引用

体言止めの練習をしてみました。

(体言止め無し)12月末にカレンダーを購入しました。可愛らしい子犬のイラストが気に入りました。毎月変わる絵柄が楽しみです。

①12月末にカレンダーを購入!可愛らしい子犬のイラストが気に入りました。毎月変わる絵柄が楽しみです。

②12月末にカレンダーを購入しました。可愛らしい子犬のイラストがお気に入り!毎月変わる絵柄が楽しみです。

③12月末にカレンダーを購入しました。可愛らしい子犬のイラストが気に入りました。毎月変わる絵柄が楽しみ!

確かに、体言止めした部分が協調され、何を一番伝えたいのか見えやすくなると感じました。

なんとなく使うのではなく、協調したい場面で使用していきたいです。

わかりやすい文を書く

せっかく記事を読んでいても、わかりにくい文だと記事の途中で離脱されてしまいます。

途中で離脱してしまう理由として2点あげられていました。

(1)書いている内容について「自分には関係ない」と思った

(2)わかりにくい箇所にぶつかり、それ以上読み進めたい気持ちにならなかった

読者は何かしらの課題、悩みをもってWebサイトを検索しているので、「自分に関係ない」「自分の課題や悩みを解決できない」と思ったらすぐに離脱してしまう。

またせっかく読み進めているのに「書いてあることがわからない」「理解できない」と感じた途端にそのページを閉じてしまうこともある。


スピードマスター 1時間でわかる Webライティング」より引用

記事の書き方を勉強する中で、「Web上の記事は最後まで読まれないこと」と知っていましたが、「なぜ最後まで読まれないのか」というところまで考えられていませんでした。

どうせ最後まで読まれないから、と投げやりにならず、最後まで読んでもらうにはどうすれば良いか?を考えるべきですね。

わかりやすい文を書くためのテクニックの中で、今後意識していきたいポイントを紹介します。

ターゲットを明確にする

誰にでも当てはまる文章は誰にも伝わらない文章になってしまいます。

その為には、どんな人に向けて記事を書くのか、ターゲットを明確にする必要があります。

ターゲットを明確にすると、読者は「私のことをいっている」「私が求めていたことだ」と認識し、興味を持ち続けながら最後まで読み進めてくれる。


スピードマスター 1時間でわかる Webライティング」より引用

例とあげられていたのは、「プロ棋士」向けの記事と「将棋初心者」向けの記事は、全く需要が違う、ということ。

私のように将棋のことが全くわからない人には「将棋の駒の役割」を記載する必要がありますが、プロ棋士向けには必要ないですね。

初めにターゲットを明確化できないと何の為の記事だかわからなくなってしまいます。

一文一義

一つの文(句点(。)までの文)で一つの事柄を書く、というルールのことです。

自分でも自覚していますが、私は一文が長くなってしまう傾向があります。

「一つの文に内容は一つ」というシンプルなルールですが、気付くと読点(、)が沢山付き、一文が何行も続いていることがしばしば。

(↑この文章もちょっと長いですね。)

同じ語尾も連続しないように、1文も長くならないように…なかなか難しいです。

箇条書きや表を使うのも有効な方法なので、特に意識して文章を作成しようと思います。

主語・述語・修飾語

文の中にある主語・述語・修飾語の位置に関するテクニックです。

・主語と述語は近くに置く

主語と述語が離れると、文の意味が誤解されやすくなります。

<例>私は疲れている母と一緒に歩いた。(私が疲れているのか、母が疲れているのかわかりにくい)

→疲れている母と一緒に私は歩いた。

・修飾語と被修飾語は近くに置く

修飾語の場所によって解釈が変わってしまうことがあります。

正しく伝わるように修飾語の位置に気を付けて文を作成します。

<例>赤い包装紙で包んだ花を持ってきてください。(赤いのは包装紙とも取れるし、花とも取れる)

→包装紙で包んだ赤い花を持ってきてください。(赤いのは花)

→赤い包装紙で包んだ、花を持ってきてください。(赤いのは包装紙)

伝わりやすい文を書く

読みやすく、わかりやすく、さらに伝わりやすい文で納得感を与えられることで、商品購入などの行動につながりやすくなります。

伝わりやすい文を書くためには、まずはゴールを決めることが大事です。

ゴールが決まっていないと、本文の中であれも書いて、これも書いて…

結局何を伝えたいのかわからない状態になりがちです。

ゴールが決まったら、ゴールにに向かう為の情報を集め、不要な情報は削除します。

せっかく集めた情報を削除するのは勇気がいりますね。でも関係ない情報があるとゴールが見えにくくなります。

文章を作るテクニックとしては、具体的な数字や、固有名詞を使うとより伝わりやすい文章になります。

主観と客観

グーグルアドセンスの審査でも散々悩んだのが主観と客観でした。

主観的な文章と客観的な文章を上手に織り交ぜて書くことで、説得力があり、しかも読み手の心を揺さぶるような文章に仕上げることも可能になるのだ。


スピードマスター 1時間でわかる Webライティング」より引用

主観だけだと日記のような文章になり、「役に立つ記事」にはなりにくく(価値の低い広告枠)、

客観だけだと書き手のことが何も伝わらないので、ブログではなく論文のようになってしまいます。

主観と客観の入れ方、バランスはとても難しく、まだまだ勉強が必要な部分です。

また、主観的な文と客観的な文は、混ざってしまうと読み手が誤解してしまうので、分けて書きます。

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心を動かす文を書く

なぜ「心を動かす文を書く」ことが大切なのか?

なぜなら人間は、感情で判断する生き物だからである。どんなに「説明」を読んで納得したとしても、心が動かなければ、行動や購入にはつながらない。


スピードマスター 1時間でわかる Webライティング」より引用

「人は感情で物を買う」と耳にしたことがあります。

心を動かす文を書けなければ、成果に結びつかないということですね。

どんなに商品の良い点だけを述べても、相手の心に届かなければ購入されることはありません。

本で紹介されているテクニックを使って心を動かす文章にしていくことが可能です。

オノマトペ(擬音語・擬態語)、形容詞、副詞を使う

オノマトペとは擬音語、擬態語のことです。

具体的にどんなものか例をあげると、

擬音語→ゴロゴロ、ドンドン、ワンワン

擬態語→キラキラ、ツルツル

のような、物事の様子を表す言葉です。

「海がきれいだなぁ」より、「キラキラした海がきれいだなぁ」の方が情景が思い浮かびやすいですね。

声や会話を入れる

読み手が「自分ごと」と思える文章は、より心に響きます。

文章が単調になってしまうと、読み手が自分ごとと認識しづらくなり、離脱や行動に結びつかない原因となります。

読者に自分ごとと思わせて記事に引き込むには、臨場感が必要です。

文章中に声や会話を挿入することによって、文章に臨場感を出すことができる。


スピードマスター 1時間でわかる Webライティング」より引用

本にあるように、吹き出しを使って会話文を入れたり、「」で声の部分を記載するだけでも臨場感が生まれます。

ネガティブアプローチ

読み手の困りごと、悩みごとからアプローチしていく手法です。

~で困っていませんか?悩んでいませんか?と問題提起するところから始まります。

【PASONAの法則】

Problem(問題提起)
読み手が困っていること、悩んでいることを提示。悩みごとを共感する。

Agitation(あおり)
問題点を指摘してあおる。解決しなくては!という気にさせる。

Solution(解決策提示)
問題を解決する方法を提示する。

Narrow Down(絞り込み)
今すぐ行動するべき理由を提示する。(限定品、人気商品など)

Action(行動)
「購入する」「資料請求する」など具体的な行動につなげる

ポジティブアプローチ

ベネフィット(商品購入や行動によって得られる良い効果・未来)からアプローチする方法です。

悩みが解決した状態を想像させて、行動に導く方法となります。

【AIDCAの法則】

Attention(注目)
ベネフィット(良い結果・効果)を提示し注目させる。

Interest(興味)
商品の良さやメリットを伝え、自分にも合うのではないかと感心を持たせる。

Desire(欲求)
さらに、自分の問題が解決できると思わせるようなメリットを提示。

Conviction(確信)
口コミや具体的な数字を提示し、自分に必要な良い商品だと確信させる。

Action(行動)
「購入する」「資料請求する」など具体的な行動につなげる

キャッチコピーの7つのテクニック

キャッチコピーを作る為の7つのテクニックが紹介されています。

記事作成においては「タイトル」にあたる部分です。

①具体的な数字をいれる
<例>沢山の方に→1万人以上の方に

②権威付けで信頼感アップ
<例>~~賞受賞、○○教授監修、リピーター続出

③あるある系の言葉で共感させる
<例>おろしたての靴で靴擦れ、3日間連続カレー

④当たり前を否定する
<例>もう顔は洗わない、早起きは損!

⑤幸せな未来を描く
<例>毎日の家事から解放、これでモテモテ

⑥疑問形からはじめる
問いかけられると答えたくなる性質を利用します。
<例>~してみませんか?~していませんか?

⑦旬の言葉を使う
<例>ワンオペ、働き方改革

タイトルだけでなく、本文中に使っても目を引くポイントとなりそうなテクニックです。

男性脳、女性脳の違い

男性と女性で考え方や文章の好みも変わります。

男性の場合、「権威」「客観的事実」「データ/数値」「うんちく」「機能」などの情報に弱い

女性は、「共感」「周りの評判/評価」「自分にとってどうか」「どんなシーンで使えるか想像できること」「お得感」などの情報に弱い


スピードマスター 1時間でわかる Webライティング」より引用

確かに男性と女性では目の付け所が違ったり、気になるポイントや重視する点も変わってきます。

本に載っていた例文がとーってもわかりやすかったので紹介します。

【男性向け】
16GBと大容量のメモリを搭載したこのパソコンは、高いスペックを要するゲームでも最高のパフォーマンスを発揮。解像度も1920×1080ドットと高く、ゲームだけでなく動画鑑賞にも最適です。世界最軽量で持ち運びに便利なことも、ポイント高し!

【女性向け】
あの有名モデルが使っていることで人気に火が付いたノートパソコンです。ペットボトル1本相当の重さで持ち運びもラクラク!カフェで広げて「デキル」あなたを演出する小道具にもなってくれそうですね。


スピードマスター 1時間でわかる Webライティング」より引用

同じノートパソコンを説明する文章です。

男性向けの文では性能の説明に徹しているのに対し、女性向けの文では、パソコンを買った後の未来、周りからの評価が中心の文となっています。

女性向けの文からは性能に関する情報が一切読み取れないので、「極端だなぁ」と感じる部分はあります。

しかし、女性の私は女性向けの文の方が明らかに読みやすいと感じたので、男性向け、女性向けの文章をイメージするのにぴったりな文章例でした。

まとめと感想

1時間でわかる Webライティング」を読んで今後も意識していきたいポイントをまとめました。

記事に記載したこと以外にも、文章を書く上で基本となる「正しい情報を伝える」ことや「GoogleのSEO」についても記載があります。

Webで記事を書く基礎を学ぶ本として、必要な情報が十分入っていると感じました。

普段あまり本を読まない私でも読みやすく、本当に1時間程で読み切ってしまえるボリュームです。

文章の書き方やSEOについて、深く勉強する場合は別の教材が必要となりますが、最初の取っ掛かりの本としておすすめします。

本を読んだだけでは身につきません。本を読んで自分をどう変えるかが大切です。

本で学んだことを常に意識して記事作成ができるよう頑張ります。